線維筋痛症 30代女性 障害厚生年金2級

この方は、最初は全身の倦怠感から始まり、メンタルクリニックへ通います。しかし、手足→肩→背中→腰にも痛みが広がり、慢性疲労症候群で有名な医師を訪れた結果、圧痛点を押され、線維筋痛症の確定診断を受けます。本件は、初診日をメンタルクリニックとして請求しましたが、審査の過程で、確定診断を受けた病院が初診とされました。

現在は、ベッドから出られた日は、会社に行くために洗面・入浴を朝無理矢理一度に行っています。トイレでは、ストッキングやズボンの上げ下げに四苦八苦です。排便自体にもかなり体力を消耗し、排せつ後しばらくは動けなくなってしまいます。着替えは、転ばないようにベッドの上に座って行っていますが、服に腕を通すために肩を動かすことも苦痛です。着替えの後は両腕の筋肉がこむら返りのように痛みます。片方の肩にかけるバッグは上半身の痛みを悪化させるので、リュックサックを背負っています。通勤電車は室温と匂いで目眩がおき、周りの人にぶつかると痛みが走って揺れでも痛むので耐えられず、つり革に捕まって立っていることもできないので、タクシーで通っています。昼休憩時もとにかく休憩したいので、オフィス内の自販機で軽食を買って食べ、残り時間は横になっています。23時間に1度長座が辛くなり、横になっています。仕事も手のこわばりと震えでパソコンのマウスを操作することすら難しいです。頭にもやがかかっているようで思考が止まり、上司からの指示を理解できません。誰かのくしゃみでも突き刺すような痛みが全身を走ります。歩行もよろめいており、職場のカーペットにつまづいてしまいます。有休を使い切っており、月の半分程度は欠勤で、就労に限界を感じている状況です。

結果として、障害厚生年金2級が認定されました。実は、本件、障害認定日の頃の主治医に、診断書を断られてしまいました。線維筋痛症の患者様は、メンタルを併発している方が多く、メンタルのせいでより一層疼痛が強くなっている可能性が高いため、自分は診断書を書かない主義だとのことでした。ご本人様は納得がいかず、カルテ開示をご希望されています。

 

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