HIV感染症 障害厚生年金2級
HIVの障害年金の認定基準は公表されています(詳細は、弊社HPの疾病一覧「がん・HIV」をご参照下さい)。この方は、AIDSを発症されてから7年間ずっとどなたにもお話されず黙秘されてきたのだそうです。一人暮らしで外回り営業のお仕事をされていますが、仕事中とても息苦しく、そろそろ転職もお考えになられているようで、この病気の事例がある弊社HPをご覧になり、お問合せくださりました。
HIVの障害年金は、「数値が認定基準内かどうか」がまずはポイントで、これにそぐわない場合は「日和見感染の有無と日常生活」が鍵だと考えています。この方は、CD4が間違いなく基準内でしたし、AIDS(肺炎)も発症していましたので、まず基準内であるとは考えました。しかし、一般就労されていることがどう審査に響くかが気がかりでした。公表されている障害認定基準では、就労状況のことは記載されておりません。
結果として、障害厚生年金2級が遡及で認定されました。HIVの認定基準は公表されている通りそのもので、就労状況はあまり見られないのだと実感いたしました。とても穏やかなお人柄の方で、これまで誰にも打ち明けず辛い日々をお過ごしになられてきたご様子がうかがえます。人からサポートして差し上げたいと思われるお人柄ですので、この障害年金受給を機にもう少し周囲から配慮される職場で暮らしていかれてはと願うばかりです。ありがとうございました。