肺腺がん 障害厚生年金3級
このお客様は、現在もフルタイム就労されており、でも年収にして100万円減ってしまったので、まずは障害年金を受給できるのか聞きたいとのご相談から始まりました。お話を聞きますと、フルタイマーではあるものの、既に肺、背骨、脳へ転移しており、ステージⅣとのこと。抗がん剤も、障害認定日の頃にはパクリタキセル+カルボプラチン+アバスチンといった副作用が強めのものが投与されておりましたので、むしろ「よく頑張ってここまで就労されているなぁ」と感嘆し、サポートすべきだと直感的に思いました。
体重は健常時から20%減少。全身の倦怠感、手足の痺れ、脱毛、爪が割れる、味覚障害、寒冷刺激などの症状がございましたが、最も苦しんでおられたのは呼吸苦、足の浮腫み、慢性疼痛・関節痛でした。現在はカルボプラチン+TS1でも効果が乏しく、治験を待っている状態です。診断書は呼吸器とその他血液とどちらを使用するか迷いましたが、酸素分圧が84Toorでしたので、これでは呼吸器の診断書では該当しないと考え、その他血液の診断書で障害年金を請求することにしました。
結果として、障害厚生年金3級が認定されました。本当に苦しい中での就労ですが、そのお姿にこちらが鼓舞されます。いつまでも応援したくなるお客様でした。ご協力ありがとうございました。