うつ病　30代男性　障害厚生年金2級

「うつ病では障害年金は認定されない」との噂を耳にされている方が見受けられますが、障害年金の趣旨に該当するかを改めて考え直してみれば、該当するか否かはわかると思います。この方は、病歴も長く、ずっと自ら働かなければならないことはわかっているにもかかわらず、なかなか病状が安定せずにフルで就労できません。そういった方のために障害年金の制度はあるのだと私は思います。

この方は、学生時代から社交不安障害でした。新卒で大企業に就職しましたが、閉鎖された空間で高圧的な上司の下でお仕事することになり、病状が悪化していきます。1件目の病院は初診から1年4か月頃に「どうせ何をやっても病状は変わらない」と自己中断します。しかし、何年も経つと「このままではいけない」「働けるようになるまで今度こそ治療しよう」と決意します。ところが、なかなか薬も合うものがみつからず、就けた職もレベルアップを求められる段階になると不安が増してしまって病状が悪化する、を繰り返していきます。

結果的に、障害厚生年金2級が認定されました。お仕事でもなかなかレベルアップの高収入は難しいかもしれませんが、それでも障害年金を受けながら頑張って働き、周囲に負担をかけない程度にはしようとするお姿は応援させていただきたいと思いました。