知的障害 50代男性 障害基礎年金2級

知的障害の認定基準は、IQ50以下とされています。この方は最初にお会いした時、愛の手帳4度で普通にお話されているように見受けられました。返事も素直に「はい」とおっしゃります。これでは障害年金が認定されるには難しいなと思いました。ところがご家族のお話によりますと、この「はい」は理解していなくても何でも「はい」と言うのだそうです。また、ご年齢を重ねるにつれてIQは下がってきているようで、20歳のときはIQ70でしたので障害年金を申請できませんでしたが、56歳の今検査してみると何とIQ35でした!

この方は3歳のときに重い病気に罹患して右手の軽度麻痺と軽度知的障害が残りました。これまでの人生は、よく人に騙されてしまい、何でも「はい」と言うので薬もどんどん溜まり、さまざまなことを自分の都合の良いように思い込んでしまいがちです。ニコニコされているので、人からは愛されている方でした。

結果として、障害基礎年金2級が認定されました。いつも思うのですが、この世の中は、軽度の方はあらゆる制度に救われず生きづらいということです。ここにご家族の方がどれだけ苦労されているか図り知れません。私は障害年金取得のサポートしかできないので心苦しいのですが、何とか理解ある周囲に恵まれて糸口を見つけていただきたいと切に願っています。ありがとうございました。

 

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