Ⅰ型糖尿病 40代女性 ⇒不支給

血糖値の乱高下に対し、審査は厳しくなっているのでしょうか。Ⅰ型糖尿病の認定基準は、3年前に改正され、3級の認定基準しか設けられなくなりました。1型糖尿病の症状だけで日常生活に大きな支障を生じさせるほど重い症状が出ることは少ないとの判断なのでしょう。しかし、Ⅰ型糖尿病の方の多くは20歳前から発症されています。つまり、国民年金2級までしかありません。これまで何度も意識消失で入院し、インスリン治療し、高額な医療費を慢性的に支払い続けているのですが、この認定基準はこれらの事情は考慮されていないようです。

認定基準では、「Ⅰ型糖尿病によって日常生活に大きな支障が生じるような重篤な症状が出ている場合は、Ⅰ型糖尿病でも2級以上に認定することがある」と述べています。Ⅰ型糖尿病のみで2級以上に認定されるためには、日常生活を送るにあたってしばしば介助が必要で、日中の50%以上は横になって過ごしており、自力での外出が不可能な程度、つまり、診断書の一般状態区分表が少なくとも「エ」「オ」のいずれかに該当するのは必須なのかもしれません。

今回の診断書を依頼した医師には、「検査数値では何とも言えないんだよね。どんなに悪い数値の方でも、働いている人は頑張って働いているからねぇ。」と言われてしまいました。医師は、色々な方を診ています。この主治医にとって、このお客様は軽く見えているのでしょう。このお客様は働いていなかったのですが、「軽労働は可能」と書かれてしまいました。

本件は、初診日が5歳の時にあり、30数年前になります。初診の病院は大病院でしたが既にカルテがなく、初診日証明を入手するだけでも時間がかかりました。お客様には、「今回は不支給でしたが、万が一症状が悪化して障害年金のご申請に再挑戦したいときに、より一層初診日の証明が困難になっていることが予測されます。今回の申請書類一式の控えは大切に保管しておいてくださいね」とお伝えしています。大変前向きなお客様で、お会いできただけでも勉強させていただきました。ありがとうございました。

 

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