免疫機能障害（HIV）　40代男性　障害厚生年金3級

HIVの障害年金の認定基準は公表されています（詳細は、当事務所HPの疾病一覧「その他」をご参照下さい）。この方は、当初は自分で障害年金を申請しようとされ、診断書を主治医に既に書いていただいていました。しかし、自身で認定基準を調べ、「障害年金の決定には至らない数値なので、この診断書内容で大丈夫か」とお電話をいただきました。

CD4は700～800もあります。しかし症状をお聞きすると、易疲労、倦怠感、微熱、吐き気、下痢、血尿、ウィルスにかかりやすい等があり、とてもフルタイム就労はできません。障害年金は、フルタイマーと同等の収入を得られない人のためのものです。この制度趣旨を信念に、本件をお引き受けすることとし、認定基準に合うような病歴申立書の作成と診断書訂正依頼を行いました。

結果として、障害厚生年金3級が遡及で認定されました。この方は、人間的に素晴らしい方です。神様は不平等だと思いました。HIVの方は、人に打ち明けられず一人で病気と向き合っているケースが多いです。私は、今後も、難件であっても、障害年金の制度趣旨に沿う方々のサポートを続けたいと思います。