学習障害（LD）　30代女性　障害厚生年金2級

「学習障害」という発達障害をご存知でしょうか？発達障害を主症状とする障害年金は難しいと言われていますが、どうしても仕事が覚えられずミスを繰り返してしまい、会社から退職させられてしまう、そんな方にこそ障害年金は必要で、社労士のサポート価値があると考えています。

「お」と「よ」「b」と「d」等の似た文字を判別できない、九九が覚えられない、左右がわからない、皆とタイミングを同時に合わせられない、理科の化学式も苦手、成績はオール１のようなものだったそうです。社会人になってからも、ミスで頻繁に怒られてしまいます。同時に二つのことができません。職歴ばかり増えていくのが辛そうでした。

結果として、障害厚生年金2級が認定されました。この方は、現在も就職活動中です。しかし、障害者手帳が精神の手帳なので、発達障害に理解のない企業からは冷たい態度をとられてしまうようです。日常生活は周囲からの援助・見守りがあれば何とか行えますが、就労は周囲の援助・指導のある保護的環境で一定の労働しか行えません。何とか得意なアーティストや職人方面で、花開く人生を送っていただきたいものです。私もこの方からは障害者雇用の多くを学ばせていただきました。ありがとうございました。